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社稷を思う心
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【大戦略の時代】(中)パワーゲーム始まっている (産経新聞 高畑昭男)

 ユーラシアの要衝を押さえて多極化を進めようとする中国やロシアに対するには、平和と安定、繁栄をめざして、より開かれた普遍的な枠組みに周辺諸国を包み込んでいく周到な戦略が必要になる。そのためには自由、民主主義、人権、法治主義、開かれた市場経済といった普遍的価値がもたらす求心力が重要な要素になるはずだ。
 安倍晋三政権は「自由と繁栄の弧」の形成・拡大構想(麻生太郎外相)を打ち出し、首相、外相の欧州歴訪などNATOや欧州連合(EU)と連携強化をめざす。欧州側からも「小泉政権は日米単線型だったが、安倍政権には戦略のセンスが感じられる」と歓迎する意見も少なくない。だが、これだけではとても十分とはいえない。






 アメリカの親米諸国のネットワーク形成である国際協調主義路線の戦略価値-自由、民主主義、人権、法治主義、開かれた市場経済-を遵守しそれを世界戦略の御旗とすることは、アメリカの旗を担ぎなおそうという発想ではないか?
 世界支配のリスクを親米諸国と分担しなくてはもたなくなったアメリカは日本・EUに肩代わりを担わせようとしたが、日本は鎖国、EUは自分達のことで世界までは手が回らない。その失敗を悟ったアメリカは、単独覇権主義路線を復活させたかに見えた。しかし、結果は非米反米ネットワーク形成を支那・ロシアに許し多極化時代を招来している。
 中華主義インターナショナリズム、ロシア帝国主義の復活のなかで、実はアメリカは一極主義の安定や平和ではなく、敵対し競合しつつ竦みあう世界をイメージして、そこで世界運営を企図している。親米日本の依存主義に業を煮やしたアメリカは実は慰安婦議決で日本に子離れを促している。
 そう考えると、嫌がるアメリカに擦り寄る日本という絵になる。うっとおしいというアピールをしているのに、ますます愛していますという日本はキモイ。多極世界で日本も自らの旗を掲げるという声が聞こえてこないのは残念でならない。
 
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